著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

滝沢歌舞伎ZERO大ヒット コロナ禍を逆手に取った演出の妙

公開日: 更新日:

■逆境を演出に変えたエンタメ力

 先日、コロナ禍の影響で初の紅白出場を断念したSnow Man。1stライブもコロナで中止となるなど、記念すべきデビュー年は、コロナの影がついて回る1年となってしまった。

 しかし、そんな逆境すら演出にできる「底力」を持ったグループなのだろうと、今作を見ているうちに思えてきた。

 プロフェッショナルな技術を求められる古典芸能や殺陣などを、どのメンバーも「表現する」というところまで落とし込み、魅せる。これらをここまで完成させ上げること自体、彼らが常に逆境と向き合ってきた証拠だろう。

 今作は、コロナがなければ実現されなかったコンテンツだ。逆境や困難は、ストーリーを引き立てる良きスパイスとなる。彼らは決して気の毒ではない。この逆境を演出に昇華させ、より素晴らしいエンターテイメントを提供してくれるに違いないと思わせてくれたと同時に、日本のエンターテイメントの持つ力を実感させる、まさに「新時代のエンターテイメントの幕開け」であった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」