ジャニー氏とメリー氏…芸能界で帝国を築いた姉弟のルーツ
ジャニーズのルーツ編(1)
1960年代、歌謡界を席巻したのが橋幸夫・西郷輝彦・舟木一夫の「ご三家」だった。正統派の歌謡歌手が全盛期のなか、彗星のごとく現れたのがジャニーズの4人組だった。それは歌謡界の概念を変えるものだったと、音楽関係者からこう聞いた。
「男性歌手の衣装といえば橋の着流しやスーツが定番。ジャニーズはスラックスにセーターと若者らしいさわやかな衣装。しかも4人組。それまでの歌謡界は美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみの3人娘のように“3”くくりが成功の秘訣といわれた伝説も覆すものでした。まさに歌謡界の隙間をついた革命でした」
フォーリーブスの4人組も続いたが、ジャニーズとかぶらないように工夫されていた。当時、全盛期だったGS(グループサウンズ)のサウンドを取り入れ「楽器を持たないGS」と言われた。バックで演奏していたのが後に「ブルー・シャトウ」でレコード大賞を取る活躍をしてGS界をリードしたブルー・コメッツだった。
新しくて斬新なアイデアこそがジャニー喜多川氏の凄さ、プロデュース力だと思う。後にローラースケートを履かせた光GENJI。舞台で太鼓を叩かせた滝沢秀明らを輩出。人気者にした。