著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

「逃げ恥」が訴えかけたもの 現代社会を生き抜くための知恵

公開日: 更新日:

 TBS系新春スペシャルドラマ「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!」が2日、放送された。新垣結衣(32)、星野源(39)が主演を務め、「恋ダンス」と共に大ヒットとなった連ドラ放送から4年。待望の続編となった。

 脚本の野木亜紀子氏は、社会情勢や問題を盛り込んだ秀逸な脚本に定評がある脚本家だ。昨年放送のドラマ「MIU404」ではいち早くコロナ禍の世界を反映させたことでも話題となったが、今作でも緊急事態宣言や地方に疎開するという場面なども描かれていた。

 さらに今回は、選択的夫婦別姓や無痛分娩やLGBTQカップルの現実的な問題、時短勤務の世知辛さなど、今考えなくてはならない問題が次から次に登場。社会問題をエッセンスとして盛り込んだ「社会派恋愛ラブコメ」という独自の立ち位置をより明確にした。

■男女それぞれの「呪い」

「逃げ恥」という作品全体を通してテーマとなっていたのが「男女それぞれの呪い」。連続ドラマの時はシングルマザーのやっさん(真野恵里菜)や、独身のバリキャリでみくりの伯母の百合ちゃん(石田ゆり子)などを通して女性の生きづらさと呪縛にスポットが当てられた。さらに今作では、男性側の呪縛にもしっかりとスポットが当てられ、丁寧に描かれていた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末