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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

憧れの存在を優しく救い肥え太る 今田耕司という”妖怪”

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 その頃、「お笑いスター誕生!!」(日本テレビ)に出ていたダウンタウンの「誘拐」のネタを見て、今田は同世代の人がこんなにスゴい漫才をしていると衝撃を受けたという。初めて劇場でダウンタウンを見た時も、椅子から転げ落ちるくらい笑ったそうだ。

 いつしか、今田はそんなダウンタウンの“弟分”のような存在になっていった。関西ローカルの「4時ですよ~だ」(毎日放送)などで共演し、「イタいから、ダウンタウンさんって俺を含めた3人組かと思ってた」(テレビ東京「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」21年3月23日)と言うほど一緒にいたが、ダウンタウンは東京に進出。自分も連れて行ってもらえると思っていたが、当然そんなことはなく、一気に仕事を失った。

 その頃ちょうど始まったのが、吉本新喜劇の再生プロジェクト「吉本新喜劇やめよッカナ?キャンペーン」だ。メンバーを入れ替え、今田も新メンバーに参加。最初は新喜劇に面白いイメージはなかったが、加入したことで「芸人ってこんなオモロいんや」と芸人そのものの面白さに気づいていったという。

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