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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

憧れの存在を優しく救い肥え太る 今田耕司という”妖怪”

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「こういう感じで、いろんなこと受け入れそうで、芸人しかあんまり興味がないのかも分からへん」(今田耕司TBS「A-Studio+」4月9日放送)

 いまや共演する芸人たちを優しく包み込む司会ぶりで、数多くの番組を任されている今田耕司(55)。だが、かつてはトガりまくり。盟友・東野幸治と組んで笑福亭鶴瓶と司会を務めたトーク番組「いろもん」(日本テレビ)では「“べー師匠”が真ん中にジャッジでいて、俺と東野とゲストとどっちがおもろいか見て下さい、くらいの気持ち」だったという。

 そんな今田が、東野のことを「意外と多趣味」「いろんなことに好奇心旺盛」だと語った上で、自分は逆だと語った言葉を今週は取り上げたい。

 厳しい全寮制の高校生活を過ごした今田は、すし職人か美容師になるための学校に進学しようと思っていたが、諦めた。理由は弱いため。

 そこで自分自身を顧みると「オレたちひょうきん族」(フジテレビ)など、お笑い番組に救われてきたことに気づいた。子供の頃は、まさか自分がその世界に入れるとは思っていなかったが、吉本の養成所NSCの存在を知り、そこからなら、自分も入ることができるのではないかと思った。

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