コロナ禍で世界中のマジシャンが仕事をなくしてるんじゃないでしょうか

公開日: 更新日:

「マジシャンになりたくて、教室の先生の紹介で、東京の北見マキ先生に弟子入りするため上京しました。17歳の年です。ちょうど先生がアシスタントを募集していたので、すんなり入門できました」

 北見マキは和装でマジックを演じる「和妻」の名手である。

「先生は当時から売れてました。毎日掛け持ちの仕事があって、ずっとそばに付きっきりです。マジックの道具が入ったバッグは重たくて、15キロもあります。当時は車輪付きのキャリーバッグなんてない頃ですから、両手で持つしかありません。また、先生は歩くのが速いんで、人混みの中をバッグを抱えてついていくのが大変でした」

 しばらくは、付き人の役を務めた。

「アシスタントとして舞台に上がれたのは、4カ月経ってからです。先生の得意ネタに、傘を次々と出すのがあるんですが、ちょっと仕込みを間違えると、楽屋に戻ってその傘で殴られる。ある時、新品の傘で殴ったら壊れちゃって、それ以来殴らなくなりましたが(笑い)」


 厳しい修業をしながら、マジックの腕を磨いたのである。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  2. 2

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  3. 3

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  4. 4

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  5. 5

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    “勝ち組”は中澤、辻、藤本…「モーニング娘。」たちの明暗

  3. 8

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  4. 9

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  5. 10

    悠仁さま「人々の幸せを願い」成年会見で高まる将来への期待…愛子さまの“国民と苦楽を共に”との比較も