二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

沢口靖子の謎めいた私生活…醜聞ゼロでいまだ独身、テレ朝「科捜研の女」も22周年

公開日: 更新日:

「世界の七不思議」という言葉がある。ギザの大ピラミッドなど、古代の不思議な建造物などを指すそうだが、芸能界にはいくつもの「不思議」がある。

 沢口靖子(56)もそのひとり。19歳のときに第1回「東宝シンデレラ」のグランプリに選ばれ女優の世界に入った。朝ドラ「澪つくし」のヒロインに起用されると、「まるでお人形さんみたい」とあまりの可愛さに世間は驚き、人気に火が付いた。

 当時の出演作品を見ると、コメディーもあれば、松本清張ドラマでは悪女も演じセクシーなシーンもあった。女優としての実績を確実に積み上げ「科捜研の女」(テレビ朝日系)の主役に抜擢されたのは1999年、34歳の時だった。当初、沢口と刑事物のイメージが結び付かない一面もあり、視聴率も芳しくはなかった。それでも番組を続けたことで視聴率も次第に安定し、息の長いドラマになった。演歌歌手が地道に歌い続けた曲をヒットさせるのと似ている。

「今のドラマ界は視聴率にこだわるあまり、数字が悪くなればすぐにシリーズ化をやめる。当時のテレ朝の我慢が功を奏したのでは」(テレビ関係者)という声も聞く。それは沢口サイドの我慢だったかもしれない。シリーズ化はイメージが付いて他の役がやりにくくなる。秋から始まる米倉涼子の「ドクターX」も大門未知子のイメージを嫌い抵抗していたと伝えられていたが、結局、再登板。米倉も37歳で掴んだ役。このまま継続する手もあるが、こんな意見もある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し