著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

橋幸夫は「誰かが先陣を切らなければ」と…歌手引退宣言が歌謡界にもたらす影響

公開日: 更新日:

 ただ、スポーツ界と違って芸能界は引退後の問題が立ちはだかる。隠居するならともかく、転身を考えるとなると意外と難しい。タレントにはひな壇があり、俳優には脇役がある。とりわけ俳優は主役を張った人でも年を重ねれば「父親・母親」役などで新たな輝きを見せることができる。

 歌手は個人が主役。ひな壇も脇役もない。主役を張り続けるにはヒット曲を出すか、コンサートを常に満席にするしかない。王貞治氏が選手を引退したとき「ホームランを打てなくなった」ことを理由に挙げたのと似ている。

 歌一筋に現役を続けるベテラン歌手たちも多い。コロナ禍もあり依然として厳しい状況もあり、新たなジャンルに挑戦するなど新手を打ち出す歌手もいる。そんな中、引退という形をとった橋の決断。

「歌手の生命線は声(喉)。スポーツ選手のように限界はある。ごまかして歌うか、衰えを理由に引退する潔さも必要かもしれない」(音楽関係者)

 果たして、橋の歌手引退宣言は歌謡界にどんな影響をもたらすのか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に