日ハム斎藤佑樹ようやく引退の舞台裏…水面下でTV局による争奪戦も
引退しますと言われても、まだ現役でやっていたんだというのが、ファンの正直な感想ではないか。
1日、引退が明らかになった日本ハムの斎藤佑樹(33)。入団1年目に6勝、2年目に5勝したものの、それ以降は鳴かず飛ばず。昨年、今年と、一軍では一度も登板していないのだから。
「昨年10月に内側側副靱帯断裂と診断された右肘はだいぶよくなってきたのですが、今度は右肩痛が深刻で引退を決断せざるを得なかったのでしょう」と、日本ハムOBがこう続ける。
「早実時代に夏の甲子園で優勝、ハンカチ王子の異名をとり、人気や知名度がある。ファームでも腐らず、まじめに練習していましたからね。戦力にならないからといって球団が引導を渡してしまえば、球団のイメージが悪化しかねない。親会社は主に主婦層が顧客だけになおさらです。切るに切れないというか、ここ数年は、斎藤の方から辞めると言ってくるのを待っていたフシすらあります」
それでも、ここ9年間でわずか4勝(12敗)の右腕は、今季1250万円もの年俸を手にしていた。その間、斎藤よりもはるかに若い選手たちがクビの憂き目にあっていたことを思えば、球団には感謝の気持ちしかないだろう。