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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

互いに「不良」の優しさを知る 有吉弘行と蛭子能収の同族意識

公開日: 更新日:

「随分、真人間になりましたね。あんな不良だったオジサンが(笑い)」(有吉弘行テレビ朝日「有吉クイズ」10月11日放送)

 ◇  ◇  ◇

 有吉弘行が「会いたい人物」として対面したのは、蛭子能収(74)だった。昨年7月9日放送の「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京)でレビー小体病とアルツハイマーの合併症であることが判明。公表後、テレビ出演がほとんどなくなってしまっていた。

 以前から有吉は「ご本人とご家族がOKなら、出るっていうわけにはいかないのかね?」「蛭子さん、まだまだ働きたいだろうし。また、ご一緒したい」(テレビ朝日「マツコ&有吉 かりそめ天国」20年7月17日)と語っていた。それを有言実行した形だ。

 今では麻雀もパチンコもやっていないと語り、妻と2人で自然を見てると楽しいと言う蛭子に、有吉が放った一言を今週は取り上げたい。

 そもそも、蛭子が認知症を公表したのは「そういうのを秘密にするのもおかしな話だし、隠し事は好きじゃない」(NHK「あさイチ」21年9月21日)という思いからだった。もっとも、隣にいる妻からは「ギャンブルの負けた金額は少なめ申告や、言わなかったりするのは毎日あったので、隠し事は多かった」とツッコまれるのだが。

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