映画「きのう何食べた?」が出足好調! BL作品がエンタメ市場席巻のナゼ
BL作品といえば日の当たらないところで、「腐女子」「腐男子」と呼ばれる人たちが熱量を持って支えてきたニッチなコンテンツという印象だったが、いつから“王道作品”になったのだろう。ちなみに、男性同士の恋愛を扱った作品愛する女性のことを「腐女子」、男性のことを「腐男子」と呼び、この呼称は主に05年頃からメディアなどでも取り上げられ、一般的に認知されるようになった。
■流れを変えた「おっさんずラブ」
やはり大きく流れを変えたのは「おっさんずラブ」だろう。今までBL作品に触れたことがない人たちが、純粋に「ドラマ」「フィクション」としての「男同士ならではの切なさ」を描いた「初心者入門編ボーイズラブ作品」を楽しむようになり、そこから様々な方向性のBL作品が映像化されていった。
関ジャニ∞の大倉忠義(36)と俳優の成田凌(27)がダブル主演した20年公開の映画「窮鼠はチーズの夢を見る」では、ハードな男性同士の濡れ場も描かれ、「ただの同性愛」と言い切るのをためらってしまうほど、生々しい「人間同志の愛」が表現されている。