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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「〇〇じゃねーよ」に近藤春菜が刻み込む最大限の感謝とリスペクト

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「誰にでも見えるフレームをかけてるんです。やっぱり、ベーシック」(近藤春菜/テレビ東京系「あちこちオードリー」2月23日放送)

 ◇  ◇  ◇

「角野卓造じゃねーよ!」のネタが代名詞のハリセンボン・近藤春菜(39)。「そのメガネしてたら、角野卓造だよ」と指摘されると「正直メガネは意識している」と明かす。太いフレームをすると、カンニング竹山寄りになり、女性らしいものをかけると、和泉節子やステラおばさんになる。どちらかにならないよう、彼女が注意していると語った言葉を今週は取り上げたい。だから「世界中の中年男女」になれると春菜は笑う。

 そもそも、この「角野卓造じゃねーよ!」というフレーズが生まれたのはデビューから、わずか2年目のことだった。「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の人気企画「女芸人格付け」に呼ばれた際、なにか爪痕を残そうと自己紹介のときに「角野卓造に似ています」と言ったのだ。

 それを司会のロンブー・淳が面白がり、以降は「春菜どう?」でなく「角野さんどう?」と振ってくれた。だが、春菜はまだデビューしたばかり。気の利いた返しもできず、オウム返しで「角野卓造じゃねーよ!」と叫んだのがハマり、定番化したのだ。

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