著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

映画撮影で広島県の山村へ…俺を眠らせてくれない古民家

公開日: 更新日:

 凍える体に布団を巻きつけたまま電灯のヒモを引っ張り状況を確認すると、寝る前につけたガスファンヒーターのスイッチが切れているではないか……、そりゃ冷えるはずだ。昼間地元の人が「この辺りは広島市内より5度は温度が低いけえな」と言っていたのを瞬時に思い出し、ファンヒーターのスイッチをONに……、しかし、数秒後には「ピピー! ピピーー!」という音とともに切れてしまうのであった。それは何度繰り返しても同じ反応で……結局朝まで布団やソファのカバーを頭からかぶり、一夜をふるえながら過ごしたのでした。

 翌日、原因を尋ねるとプロパンガスだからなのか長時間続けて使用していると自動的にガスの供給が遮断される仕組みになっているようで……再稼働するにはプロパンガスのボンベの上にあるメーターのスイッチを押せばいいだけのことのようでした……う~ん、また一つ勉強になったけど……これはあまりこの先の人生に必要のない知識だなあ……と思ったのだ。

 カエルの鳴き声を心地よいリズムと受け入れ、ファンヒーターの再稼働方法も会得したし、もうこれで古民家での癒やされ睡眠は万全と思っていたら……えーっ! そんなのあるか!? 朝方また眠りの森を気持ちよく散歩していたらウム……部屋の奥から「う~ん、は~あ」とかすかなあえぎ声(?)が……。アララ出ちゃった平家の落ち武者の霊とか? ブーッ不正解!!正解はこの民家の持ち主さんが週に1、2回奥の部屋で鍼灸院をやっているのです(てか、そーいうこと聞いてなかったしー)。つまりは落ち武者ではなく鍼をうたれている患者さんが漏らす声で目覚めたのでした……。

 眠らせない古民家生活はそれでも快適でーす。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  4. 4

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 5

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  1. 6

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 7

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  3. 8

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 9

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」