著者のコラム一覧
高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

岡崎紗絵はクリームソーダのような爽やかな魅力を放つ“最後のモグラ女優”

公開日: 更新日:

 女優としては、21年に月9枠で放送された「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)、今年1~3月の「ドクターホワイト」(カンテレ/フジ系)などで存在感を見せた。

 10代の頃の彼女は、「Seventeen」モデルの同期の広瀬すずが何度も表紙を飾る看板モデルとなったのに対し、派手に目立つ存在ではなかったが、ちょっと丸顔系のルックスの親しみやすさで同世代の人気を集めていた。

 モデル出身女優といえば、90~00年代には藤原紀香長谷川京子伊東美咲ら長身でクールな存在感の「きれい」「かっこいい」タイプが時代を席巻した。だが最近は、親しみやすい「かわいい」系のモデルが人気を集めている。同世代の女性の憧れが変化して、時代が岡崎紗絵をみつけたと言える。

 しかし、彼女のようなタイプのモデル系女優がまったくいなかったわけではなく、「ロングバケーション」などで活躍した山口智子の明るいキャラが似合う部分などは通じるものがある。

 山口智子は三谷幸喜作品をはじめとしてコメディーの代表作が多いが、岡崎紗絵も明るい持ち味を発揮して、チョコレートプラネット霜降り明星ハナコらによるコント番組「新しいカギ」(フジ系)に女優では唯一のレギュラーメンバーとして参加している。

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