「眞子さんの乱」が思春期の悠仁さまに落とした影…予定していた進学コースに狂い
「今のところ悠仁さまは筑波大付属高校へ普通に通っているし、特に目立った変化はありませんね。ただ、眞子さんの結婚があれほど揉めたのに、何もなかったとは考えられません。影響があったといえば、筑波大付属校のことではないですかね」
ある皇室ジャーナリストは言ったが、考えてみれば眞子さんの結婚問題は悠仁さまの思春期と重なっている。
眞子さんの結婚相手である小室さんの母親に金銭問題があることが分かって結婚関連儀式を延期すると発表したのは2018年。それからは大騒動が続いたが、悠仁さまは当時お茶の水女子大学付属小学校の6年生だ。そんな中で19年に同じお茶の水女子大の付属中学校に入学するが、秋篠宮家は「小室問題」で非難の矢面に立たされていた。眞子さんが一時金を辞退までして添いとげた21年10月は、悠仁さまが中学3年生の時だった。考えてみれば「眞子さんの乱」が続いた4年は悠仁さまの思春期そのものである。
のちにお茶の水女子大学付属中と筑波大付属高との間にできた「提携校進学制度」が問題になったが、この制度は、実は悠仁さまが小学5年生の時にできていて、5年間の「時限立法」だったという。世間では「悠仁シフト」と呼ばれたように、万が一を考えて、中学進学から高校進学までカバーできるようにしていたのだろう。
ちなみに、「提携校進学制度」は悠仁さまのために作られた特別な制度だということで批判されたが、たとえそうであっても批判される筋合いはない。悠仁さまは将来天皇になる「特別な人」であり、それが最良の道ならそれでよしとすべきだろう。
■悠仁さまは筑波大付属中に行きたかった
おそらくこの制度を使って中学から筑波大付属に進むつもりだったのだろう。ところがその頃は小室さんが「金銭問題は解決済みと理解」といった文書を公表したりして大騒ぎしている最中だった。そんな時にこの制度を使ってこっそり筑波大付属中に入ったりしたら、燃え盛る炎に油を注ぐようなものと考えたのだろう。結局、悠仁さまはそのまま、お茶の水女子大付属中学に内部進学した。
きっと悠仁さまは筑波大付属中に行きたかったといわれている。例えばお茶の水の生徒は男子より女子の方が圧倒的に多く、3分の2が女子生徒だ。この年代は親しい友達ができる時期である。それに高校で学校を替えるよりも、中高一貫して同じ学校に通ったほうが「ご学友」をつくりやすい。それなのに眞子さんと小室さんの結婚問題で予定していたコースが狂ってしまったのだ。
思春期の悠仁さまに与えた影響はそれだけではないと言う。
「あの頃の秋篠宮家は、家の中が最悪の状態でした。もちろん小室問題のせいです。家の中がギクシャクしていたそうです。きっと居心地が悪かったでしょうね。日々ストレスを感じていたのではないですか。ただ幸いなことに、家族はみんな悠仁さまを可愛がっていたそうです。とくに眞子さんと佳子さまは、年が違うこともあって優しく接していました。ただ甘やかされ放題のところがあって、紀子さまが間違ったことに激しい攻撃を加えたり、ちょっと言い間違ったことを繰り返しなじったりするところが気になります。単に反抗期なのか、それともストレスなのでしょうか」(前出のジャーナリスト)
そんな時でも紀子さまは悠仁さまを叱ることは一切なかったという。もしこのまま自制することができなければ、せっかくご学友ができても、いずれ離れていくだろう。 (つづく)
◆本コラム待望の書籍化!大幅加筆し、好評発売中!
「マコクライシス 『眞子さんの乱』で見えた皇室の危機」
奥野修司著(日刊現代・講談社 1540円)