「筋肉は裏切っていけない」という境地に 先駆者なかやまきんに君の悩み
その直後、NSC卒業前から「わらいのじかん」(テレビ朝日系)で松本人志と共演、さらに芸歴1年で「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)や「スポーツマン№1決定戦」(TBS系)に出演するなど、それまでいなかった筋肉キャラで順風満帆なスタートを切った。
だが、本人としては「データがまったくないので。いきなり筋肉の人が出てきて、『ワーッ』って言って、それがお笑いになるかどうかの実例がないんです。もう全部手探りでした。とりあえずスベるしかなかった」(文芸春秋「文春オンライン」22年2月18日)と先駆者ゆえの悩みを抱えていた。そして2005年、同じ筋肉キャラのレイザーラモンHGが大ブレーク。仕事が激減し、このままではいけないと翌年「筋肉留学」に旅立った。
勉強に専念していたため、帰国時は激痩せしていた上、仕事もなかった。そこで「筋肉の原点」に返り、トレーニングを続けると、15年にボディービルの大会で結果を残し、ワイドショーなどで露出が増加。それに伴って、いち早く始めていたYouTubeが人気に。バラエティー番組にも多く呼ばれるようになった。