歌手・俳優 松崎しげるさん「悪友だった円楽の分まで生きて生涯現役を貫きたい」

公開日: 更新日:

3人の子供の存在が「まだまだやるぞ」という気力の源

 もうひとつの生涯の目標は、その家族です。子供たちの成長を見守りたいですね。子供を持つのが遅かったから、長男は今24歳、長女が大学4年生、次女が高校1年生です。長男は去年、松谷優輝という名前で役者デビューしたところ。長女はエンタメ制作志望で、次女はギター弾いて歌っています。この子供らがもがき苦しみながら成長する姿が見たい。そのうち孫の顔も見られたらと思っています。

 ボクが大学に入ったのは学園紛争が盛んだった時代。1、2年生の時はろくに学校に通えなかった。今、子供たちはコロナで2年大学に通えなくなった。同じような経験しているんですよね。

 学校へ通えないのは不運ではあるけれど、ボクはそのおかげで歌い手になった。大学に入った時は制作の仕事を勉強しようと思っていたけど、学ぶことができない。それで仕方なく、後にフォークグループ「ガロ」で活躍するメンバーと「ミルク」というバンドを組んで、ジャズ喫茶や米軍基地で歌うようになったんです。それがあってスカウトされ、ここまできたから何が幸いするかわからないもんです。

 子供たちも自分が望む道を歩き、自分の力で道を切り開いていってほしいと思っています。ボクはそれを見守ってアドバイスを求められたらしたい。そのためにも現役で頑張る! ボクにとっては、子供の存在が「まだまだやるぞ」という気力の源。少なくとも、一番下の子が20歳になる77歳まではガッツリやります(笑)。

(聞き手=中野裕子)

■大親友の西田敏行とデュオ  ソロ50周年記念アルバム、50 years of activity Album「1/2世紀~Self Selection~」(ソニー・ミュージックレーベルズ)リリース。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ