“センター寄せ集め”のキンプリ分裂…ジャニー喜多川氏の死で失われた創業精神
芸能界では「帝国」とも形容されるジャニーズ事務所に異変が続いている。創業者の故ジャニー喜多川氏の遺志「ジャニーイズム」を引き継ぐ副社長の滝沢秀明氏(40)の退社に続き、5人組看板グループKing&Prince(キンプリ)が分裂。メンバーの平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の退所が発表となった。
キンプリは無期限活動休止中のアイドルグループ嵐に代わり、新生ジャニーズの稼ぎ頭。2018年のデビューから5年目のことしは4大ドームやアリーナでのツアーで実に81万5000人を動員する人気ぶりであった。平野は「常に新しいレールを敷いていける僕たちでいたい」と、世界展開を見据えた新境地開拓に意欲を見せていたが、一方で昨年から「話し合いを重ね、全員がお互いの人生を尊重しようという考えで一致」していたという。
SMAP解散の際は事務所退所などをめぐる分裂騒動となったが、今も再結成を求める声がファンにはある。嵐はメンバー同士の仲の良さで知られ、ファンクラブは今も存続している。それら先輩グループと比べ、今回はドライで唐突な印象を世間に与えている。