フジ新昼番組「ぽかぽか」はズッコケ発進…浮揚のカギはTBS「ラヴィット!」にあり
そんな中、思わぬエポックになりそうなのが、ローカル番組を紹介するコーナー「日本中に知ってほしい!FNSおすすめジモTV」。初日はサガテレビの「どぶろっくの一物」(いちもつ)で、30分のローカル番組を実に30分以上かけて紹介。下ネタを辞さないどぶろっくの芸風を、13日まで5日連続で放送するという。
平日帯のバラエティー番組で成功した最近の例は、麒麟の川島明(43)がMCの「ラヴィット!」(TBS系)。徹底して報道を扱わない方向性は「ぽかぽか」と同じで、スタート時からしばらく低視聴率で叩かれたところも相似性があると、エンタメライターの伊藤雅奈子氏はこう話す。
「『ラヴィット!』も久しく苦戦を強いられましたが、ジャニーズや坂道系といった旬な男女アイドルを投入、芸人さんの悪ノリ発言がツイッターで連日にわたってトレンド入りしたことで、TBSの朝帯に革命を起こしました。それに比べると『ぽかぽか』はデジタル要素が手薄です。帯番組の視聴者は番組内容より習慣性が大きいので、今後SNSと連動しながらどこまで吸引力を伸ばせるかがカギとなるのでは」
すでに1時間縮小が決定している異例の船出。かつて「楽しくなければテレビじゃない」をうたったフジの突破力に期待するしかない。