井上真央「100万回~」、櫻井翔「大病院占拠」も…設定が30年前の大ヒット映画に似ている事情
目くじらを立てるほどのことでもないだろうが、それにしたって設定が似ていないか。
「ぶっちゃけ、決定権を持っている上層部を説得しやすいっていうのはありますよね」と、ある脚本家がこう続ける。
「『ゴーストっぽい感じです』とか『ダイ・ハードみたいな』とプレゼンすれば、中高年にはすぐに伝わりますから。事細かに説明する時間を省けます。いま50代ぐらいの親世代が若い頃にヒットした80年代、90年代の映画は、たとえば『ホーム・アローン』とか、実はコアになる若い視聴者も、親と一緒にテレビの再放送を繰り返し見た記憶があったりして馴染みがある。扱いやすい題材ではあるんです」
幅広い層を取り込みやすいということか。「ただ」と芸能ライターの山下真夏氏はこう言う。
「80年代、90年代当時はまだ規制が緩かったので過激な描写もあったりするんですが、それをコンプラ時代の今にそのまま移し替えようとすると、どうしてもジェンダーがどうだとか、カットせざるを得ない部分が出てくる。結果、中高年からは《劣化版》と揶揄されたりするわけです」
「100万回」と「大病院」は果たして……。