著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「どうでもいい」から可笑しみを見つける ふかわりょうの適当になれない神経質さ

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 彼のネタをきっかけにあるあるネタが「黄金期」を迎え、急増していった。“天才”バカリズムも、ふかわのブレークを間近で見ていた人物のひとり。「ネタもすごく面白くて、今までにないパターンで『うわっ、やられた』と思った。それが他人に対して『この人絶対売れる』ってのは、最初でしたね」(テレビ朝日系「家事ヤロウ!!!」20年6月10日)と言わしめた。

 それは千鳥大悟も同じだった。「わしらが小学校高学年くらいかな? その時に衝撃を受けたお笑い。今までにない感じのな」「究極のあるある」(フジテレビ系「千鳥のクセがスゴいネタGP」22年12月1日)と手放しで絶賛し、令和版にアップデートされた「小心者克服講座」をその週のグランプリに選出した。いまだに、さびていないのだ。

「5時に夢中!」(TOKYO MX)で長らく共演したマツコ・デラックスは「もうちょっと楽に生きればいいのになって思う」「『適当』が絶対にない人」と語り、ほぼ同期の有吉弘行は「神経質なバカ」だと笑う(テレビ朝日系「マツコ&有吉 かりそめ天国」20年12月4日)。

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