“バカリズム脚本”オモシロの根っこ…「ブラッシュアップライフ」は妻・夢眠ねむの助言も?
今年1月からスタートしたドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)が好評を博している。出演者の演技力もさることながら、やはり注目されるのはバカリズムの脚本の面白さにあるだろう。
地元の市役所に勤める33歳の主人公・近藤麻美は、ある日交通事故で亡くなってしまう。死後の世界で「(徳が足りず)来世はオオアリクイになる」と告げられると、もう一度近藤麻美として赤ちゃんからやり直す道を選択。前世の記憶はそのままに何度もリスタートし、来世で人間に生まれ変わるべく徳を積もうと奔走するストーリーだ。
前世が伏線となって周囲のピンチを救って徳を積んだり、死後の案内人が33歳で死を迎える確率の高さを示す棒グラフを見せたりと、細部にわたって設定が作り込まれている。
また、「ポケベル」「プロフィール帳」「ゲームボーイアドバンス」など、1990~2000年代を想起させるアイテムが登場する点も新鮮だ。幼少期のディテールを描けたのは、ドラマの主人公と同世代の妻・夢眠ねむの助言もあったのではないだろうか。