40年の歴史に幕…「タモリ倶楽部」のタモリは日替わり定食の白米だった
「芸人は自ら笑いを取ろうとしゃべってしまいがち」(テレビ朝日関係者)
司会者も企画を一緒に楽しみ、目立つことなく進行する。タモリは最適任者だった。
■オカズであるゲストの味を引き立てる
それは「笑っていいとも!」で実証されている。帯番組のタモリは日替わり定食の白飯。毎日替わるゲストがハンバーグや焼き魚などのオカズ。白飯は目立たないが、欠かすことのできない存在。オカズをおいしく食べさせてくれるのが白飯。タモリは自他ともに認める白飯に徹した。冠番組でありながらタモリはメインではなかった。
タモリの肩書はタレントだが、タレントと呼ばれる人は、芸人・アイドル・モデルと他のジャンルからの転身が大半。タモリの前身はズブの素人。タレントになった経緯はつとに知られているので割愛するが、昭和の時代、テレビ司会者として活躍した大橋巨泉とタモリはよく似ている。
巨泉もタモリと同じく、サラリーマンを経てジャズ評論家から司会者になり、競馬や釣りなど趣味を生かして深夜番組「11PM」を成功させた。