小栗旬が事務所社長就任“プレーイングマネジャー”への期待と試練…かつては裕次郎や勝新も
小栗は2005年にドラマ「花より男子」(TBS系)でブレーク、22年のNHK大河「鎌倉殿の13人」は主演のほか、プロデューサーのように現場をまとめていたそうだ。小栗を知る関係者はこう言う。
「もともと裏方のプロデューサー志向なのですよ。ベストセラーの映画化を試みて実現しなかったり、アメリカ流にならって俳優の待遇改善に動いて、労組を結成かと報じられたりもした。歌舞伎の重鎮からお笑い、アイドルまで、いろんなキャストに気を使い、気持ち良く演技に集中できるように差配する姿もあった。親分肌でもあり、彼を慕う後輩も多いですよ」
もっとも、不安要素もないわけじゃないようだ。
「理想主義、完璧主義はいいにしても、それに走りすぎると、採算割れして大赤字なんて例はいくつもある。勝新太郎はそれで勝プロを潰したようなものでしたから。ですので、そのあたり歯止めをかけてくれる参謀がいるかどうかは大きいかも。父親は舞台監督、兄は演出家と、芸能一家だけに、いろんなアドバイスも得られるでしょうけど、親族でやると骨肉の争いになったりするケースも。彼はストイックで真面目ですが、このあたりの柔軟さ、バランス感覚が、成功のカギを握るかもしれません」(前出の関係者)