梅宮アンナは娘を故・梅宮辰夫さんの“養女”に…物議を醸した「相続対策」に専門家の見解は
《合法とはいえ、こんな抜け道を堂々とインタビューで語っていいのか》《増税が叫ばれる中、こんな公正でない節税策いつまで許されるのか》《庶民にはまったく無関係の話だ》
しかし、こうした指摘は誤解が多分に含まれていると、遺産相続を数多く手がけてきた弁護士は話す。
「3000万円プラス法定相続人×600万円というのが、通常遺産から控除される金額ですが、梅宮さんの場合、養女になった娘さんが法定相続人にカウントされるので、控除額がプラス600万円増えたというだけの話です。あくまで控除額なので600万円節税できた訳ではありません。これをすることで、子から孫への相続をショートカットできます」
■相続手続きの大変さ
孫を養子にするやり方は、節税以外にも家や姓を残したい場合に行われることが多いという。
「特に代々引き継がれてきた家業がある場合、資産に莫大な税金がかけられると、事業の承継が難しくなります。そのため、資産管理会社を介して借り入れをして、所有する土地にビルやマンションを建てることで、個人の相続財産にしないようにしたり、相続をスムーズにするのはポピュラーなやり方です。一時、時価と評価額の差額を狙ったタワーマンション節税が問題になりましたが、梅宮さんは正直にやっている方で、他人からとやかく言われる筋合いのものではないでしょう」(前出の弁護士)