ジュリー社長以下、ジャニーズ主要役員は記者会見に総登場して謝罪したらどうか
1時間半を超える会見はYouTubeで全編観ることができる。記者からの質問でベストだったのは、現在ジャニーズ事務所の株はジュリー社長が100%所有という報告書の記載に関連して問うた、オンラインメディアArc Timesの尾形聡彦編集長によるもの。現在の所有率のままだと、社長辞任後も大株主としてジュリー氏が絶大な影響力を維持するのは明らかではないか、と。会見終盤の一撃だった。それに対する林真琴座長(前検事総長)の回答は「そのときに事務所において考えていくべきこと」。歯切れの悪い曖昧な答えぶりが、この本質的な質問のリアルさをかえって際立たせ、ぼくはざわざわとした印象を抱いた。
先日、あるメディア役員と会食中のこと。人格者として知られる彼は、柔和な微笑を湛えながらこう言った。「しかし松尾さんもよく言いましたよね。いや、言いますよね、か。自分の業界で大なり小なりの悪事が目に入っても、まあ大抵の人は黙って見過ごすわけじゃないですか。自分にまで被害が及ばなければ。あなたほど実績がある人なら、このまま黙って過ごしてりゃ安泰な音楽人生だったわけでしょう?」。