「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の源流は1970年代の「しろうとコメディアン道場」
多数の人気タレントを輩出した「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」
「モノマネの歴史が変わるぐらいの大事件だと思っていて。一般の方のモノマネとかもあるじゃないですか。阿佐ヶ谷姉妹さんだったら、『玄関開けたらいる人』とか。ああいうの、普通のモノマネ番組じゃなかなかやれない」
次長課長・河本準一、いとうあさこ、博多華丸など、「細かすぎて」で知名度を上げた芸人は少なくない。
そして今思えば、その母体は1970年代に放送されていた「ぎんざNOW!」(TBS系)の「しろうとコメディアン道場」にあったのではないか。
「コメディアン道場」は、ものまね四天王のひとりである清水アキラらが在籍した6人グループ「ザ・ハンダース」、竹中直人、小堺一機など、モノマネを得意とするタレントを多く輩出した素人参加型の名物コーナーだ。
筆者はリアルタイム世代ではないが、当時の映像を見ると生放送の臨場感と若者らしい勢いに満ちあふれている。そんな中で瞬時にインパクトを残せるモノマネは、素人がスターへと駆け上がる格好の武器だったに違いない。