冬ドラマは原田泰造「おっさんのパンツ」がイチ押し、次点は真島秀和「居酒屋新幹線」
冬ドラマが続々とスタートし始めている。毎クール増え続けている印象のドラマ枠で、今期も地上波、BS合わせて40本ほど。その中からゲンダイ読者にも楽しめそうなドラマを紹介したい。
まず原田泰造主演「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(フジテレビ系)。原田演じる主人公の沖田誠は事務機器リース会社の営業戦略室長。旧来型の仕事人間でデリカシーがなく、古い常識や偏見がこびりついたアラフィフのおっさんだ。会社では「女の子が入れたお茶の方がおいしい」とか「おまえ、男だろ。押しが弱くてどうする」などと言っては若い社員たちに顰蹙を買う日々。
家では韓流アイドルに入れあげる妻と娘に「こんな女みたいな男、どこがいいんだか」と言って嫌われる。大学生の娘は腐女子。高校生の息子は引きこもり。飼い犬も懐かず、吠えられる始末だ。
正直、いまどき、どこの会社でもコンプライアンス研修などが行われ、パワハラ、モラハラ、セクハラについては学習済みで、この手の発言をする上司がいること自体信じがたいが、ドラマなので目くじら立てず。なぜならそんな男が息子に「お父さんみたいにはなりたくない!!」と拒絶されて撃沈。自分の価値観をアップデートしていくのが見どころだから。