「春になったら」筒井真理子に称賛続々…“奇跡の60代”が飽きられず引っ張りダコのワケ
「ドラマ出演が続き、掛け持ちすることがあっても、同じ俳優さんには見えないのが筒井さんのすごいところ。ひな人形のような顔立ちと似合わない、ちょっと個性ある役がお似合いだと思っています。2007年公開の映画『クワイエットルームにようこそ』の和服姿で病院からひたすら脱走を繰り返す金原夫人なんて最高でした。後々まで記憶に残るような演技をされる俳優さんですよね」と話すのはドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。
「春になったら」のまき役は、末期がん患者の弟・雅彦を案じ、なにくれとなく雅彦と姪っ子の瞳(奈緒)の面倒をみるという設定だ。
「雅彦の思いをくんで、他人がいるところでは平静を装うまき。けれど、弟と2人きりになったら《ほんとに死んじゃうの?》《順番が違う》とつい本音を漏らしてしまう。その際の少し震えるような声のトーンや寂しげな表情には泣かされました。前期の『ブラックファミリア』での大暴れっぷりが嘘のようですよね」(前出の山下氏)
次のNHK朝ドラ「虎に翼」にも出演することが決まっている。お酒に溺れる男爵夫人・寿子役を演じるそうだが……。