成田悠輔氏はキリンWEB広告取り下げに発展 若手論客に相次ぐ炎上・降板の背景にあるもの
さらに社会起業家・NPO代表の大空幸星氏は先月下旬に出演した読売テレビの「そこまで言って委員会NP」で、芸能界の性加害疑惑の議論から性的同意について中高年の共演者が議論するなか、「こういう議論をおじさん、おばさんたちがしている間にも」と発言。昨年にも大空氏は同番組で、元AKB48の大島麻衣が「女の子は奢ってもらわないとデートと思わない」と持論を展開した際、「35歳の人に『女の子なので』と言われても、おばさんが何言ってんだよって話」と一蹴していたことから、視聴者からは《これは年齢差別という事にはならんの?》《年齢こそ若いけど内容は酷いおっさんと同じじゃん…ありがたがって起用する必要あんの?》《この青二才がおっさんになってから何を言うのか楽しみ。》などと苦言が相次いだ。
若手論客の炎上が続くのも無理はない。ITジャーナリストの井上トシユキ氏が言う。
■悪いのはテレビ局側のターゲティング
「そもそもテレビ番組を見ているのが中高年。50~60代の人と話しているとよく聞かれるのが、若手論客が“どういう経歴の人なのか”“どの立場で語るのか”といった疑問です。元官僚や作家などは受け入れやすいですが、学者でも何を教えているのかわからない肩書やイメージできない職業であると、視聴者は内容よりも見た目や話し方に評価が下りやすい。『茶髪の若いのが癪に障る』『メガネが生意気だ』などです。悪いのは若手論客でもなく、テレビ局側のターゲティングですね。地上波の視聴者は中高年以上ですから、中途半端に若手論客を入れたところで、残り少ない高齢の視聴者を失う結果にしかならないでしょう」