ほんこん参戦で「挨拶しない自由」論争が白熱! なぜ挨拶が必要か“そもそも論”を心理学者が解説

公開日: 更新日:

 ただ、中には《自分は幼少期に親が激不仲で家庭内で挨拶・会話が一切なかったので、大人になるまで挨拶の重要性に気付けなかったです》という書き込みも。まあ、これはまた別の問題だが、そもそも論として、なぜ挨拶する必要があるのか。

 明大講師の関修氏(心理学)は「大前提として、もともと挨拶はお互いに敵意がないことを確認する行為ということはありますけど」と、こう続ける。

「それが発展して、相手に対する敬意を表す行為になったり、お互いの社会における関係性を確認する行為になっていったわけです。たとえば上司と部下とか、お客さんと売り手などです。挨拶にはそうした関係性を確認する社会的な行為という側面があるわけで、それをいきなり《挨拶しない自由》と言ってしまって、関係性の確認が不明瞭になれば、お互いに疑念を抱くようになる、つまりストレスが生じる。無用なストレスや混乱を社会、組織に生じさせないための一定の“ルール”として挨拶が存在するわけで、社会、組織の一員である限り、それは避けて通れないでしょう。とりわけ礼儀を重んじる日本人の国民性からして、挨拶しない自由は馴染みにくいでしょうね」

 どうしても挨拶しない自由が欲しければ、自ら社会、組織のルールを変えて、それを全体の共通認識として浸透させればいいだけの話だが、現実問題として土台無理な話か。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  2. 7

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 8

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 9

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット