“秘密警察”が暗躍?NHK朝ドラ「おむすび」コロナ禍の飲食店の営業自粛シーンで思い出される「世の中のギスギス」
女優の橋本環奈(26)が主演するNHK連続テレビ小説「おむすび」の第113回が3月12日に放送された。
序盤に映し出されたのは「自粛中」の紙が張られた飲食店のシャッター。今週の放送はコロナ禍中の設定で、今回は飲食店の営業自粛が描かれた。このシーンに続き、俳優の北村有起哉(50)演じる主人公の父・米田聖人が、自身が営む理容店の営業自粛に踏み切るべきかを迷う姿が……。
現実の緊急事態宣言やまん延防止措置(まん防)の施行下においては、飲食店の営業が夜8時までという時期が長く続いた。夜の売り上げが主な居酒屋を中心に休業、廃業に追い込まれる飲食店が相次いだが、このシーンに対してはX(旧ツイッター)に《みんな営業自粛…》といった当時を振り返る声が続々と上がった。
ドラマではその後、橋本演じる主人公・米田結の病院管理栄養士としてのストーリーに話が戻っていったが、飲食店の営業自粛をめぐっては「実に陰湿な現象が起きていた」と、ある週刊誌記者はこう振り返る。
「飲食店によっては、いったん休業したとみせかけて営業を続けたり、午後8時までの営業を偽装しつつ、深夜も営業するなど、補助金詐取をもくろんでいるのではないかと疑われる例がありましたが、当時、世の中では『自粛警察』なるものが暗躍していました。午後8時以降に明かりがついている飲食店に電話をかけ、『まだ営業してます?』『今から入れます?』などと一般客のフリをして電話をかけ、“闇営業”している店を特定しては、役所に通報していたというのです」