岡田将生が醸し出す「一歩引いた存在感」の神髄 「虎に翼」「ラストマイル」でも魅力随所に
そのありさまは、作り手が表現したことで完結するのではなく、作られたものをSNSなどで受け止める見る側のもうひとつの視点で作品全体のイメージが決まっていく今の時代にどこか寄り添ったもので、彼が醸し出す“場に馴染まない”雰囲気と、時代の空気とのピントがうまく合ってきた感じがある。それだけに現在35歳で脂が乗りきった岡田将生の快進撃は、まだまだ続きそうだ。
(映画ライター・金澤誠)
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八面六臂の活躍を見せる岡田将生。●関連記事【もっと読む】岡田将生「ふてほど」で見せた予測できない演技の幅…次の朝ドラは「狂気の青年」か「残念なイケメン」か…では、話題作となった「不適切にも程がある」での岡田の活躍について伝えている。