timelesz 菊池風磨に「優秀な面接官」と称賛の声。人事のプロはどう見た?

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コクハク

菊池風磨の鋭い視点に注目

 9月13日より配信が開始されたオーディション番組『timelesz project -AUDITION-』(Netflix)が注目されている。元Sexy Zoneの佐藤勝利・菊池風磨・松島聡が審査員となり、timeleszの新メンバーを発掘する番組だ。

 その内容や候補生が話題になる傍ら、称賛を集めているのが菊池風磨の「面接力」だ。オーディション参加者は歌とダンスのほか、エントリーシートをもとにメンバー3人と対話を行うのだが、菊池風磨の鋭い視点や返答に驚きの声が上がっている。

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「まるで優秀な面接官」と絶賛

 例えば、「絶対に(他の候補生には)負けたくないと思ってます!」と話す男性には「それにしてはエントリーシートが埋まってない」と指摘。加えてグループ名の綴りが異なっていることに対し「僕だったら絶対にしないミスなんですよ。何回も読み返すから」と、その想いが伝わってこないと返す。

 これを見た視聴者は、SNS上で菊池風磨の「面接力」を絶賛。

《質問の意図、本質までしっかりと面接のタイミングで教えてくれる》
《社会人というか面接官としてスキル高過ぎ》
《何人もの就活生捌いてきたベテラン人事面接官くらいの鋭さと貫禄ある》

 などのコメントが並んだ。

 では、実際に人事のプロはどう見たのだろうか? 以前は大手通信会社で人事を担当し、現在はベンチャー企業の取締役を務めるSさん(42歳)に聞いた。

『タイプロ』はスタートアップ企業の面接に近い

「前提として、『timelesz project』(以下、タイプロ)は大手や中小企業の面接とはやや異なります。仲間を集めるという感覚に近く、スタートアップのベンチャー企業にジョインする人を探すような面接だと思います。

 どこの企業でも一緒に働きたいか否かというのは重要ですが、組織の人数が少ないほどそのプライオリティは高くなる。加えて、一緒にいて不快感がないとか現組織にないスキルや才能があるとかいう観点ですね」


 評価の高い菊池風磨の「面接力」に関してはどう捉えたのか。

「菊池さんは自身のなかで、選考におけるブレない点を持っているところが最も優秀に見えるポイントだと思います。

 新メンバー募集は一般企業への就職と違って、メンバー間の相性やファンからの見られ方も含め、チェックするポイントが多すぎます。そんななか、妥協を一切見せず候補者の想いの強さを推し量っている点において『面接力が高い』と言えるでしょう」

菊池風磨のFBは業界全体を見据えているよう

 続けて、特に優秀だと感じた点についてSさんはこう話す。

「候補者に対して厳しいフィードバックを返しているシーン、すべてで感じました。正直なところ、熱意を感じない応募者=不採用者はその後BtoC的なつながりが残る可能性はあるものの、面接官と応募者の個人的な接点はなくなるのでわざわざ辛辣な指摘をしてあげる必要はないんです。

 菊池さんらは他にも仕事があるだろうし、早めに終われる面接はさっさと切り上げたいに決まってます。ただ、その不採用理由が熱意や想いだけなのであれば、ここで意識が変わることで候補者にもっと最適な場所が見つかることもある。

 菊池さんのフィードバックにはメンバー募集という枠にとらわれない、業界全体のことまで見据えているように映りました」

応募者は結婚を申し込むつもりで

 一般企業の面接と異なるとはいえ、共通点もあるようだ。人事担当だった際を思い出したシーンや、共感した部分はあったのだろうか。

「EXILEファンの男性の応募理由について、菊池さんが『力試しだとしんどいかもしんない』と伝えたシーンには共感しました。企業の場合、1社だけにフォーカスして応募してくる人なんかほとんどいないので…。今の時代は内定が全く取れない求職者の方が少ないので、応募者の方が企業を選ぶ意識の方が強い印象です」


 もし、人事に関わってきたSさんが『タイプロ』候補にメッセージを伝えるとしたら?

「今回のメンバー募集はある種、家族に近い絆が必要になる。菊池さん含め全員が求める人材に対して明確な方針を打ち出し、半端な覚悟で選考に臨む候補者を間引いていたように思えました。

 面接は相性診断のようなもの。ここでしっかり組織の在り方を示し、候補者との相性を見極める必要があります。受け入れる側は求める人材のペルソナを提示すべきですし、応募する側は結婚を申し込むような心づもりで挑むべきです」

合格者は出るのか?

 Sさんは菊池風磨の面接において「とにかく熱意がすごいと感じた」という。彼らに見合うほどの熱意のある候補者は現れるのだろうか。

 2次審査通過者は36人。元ジュニアや大型オーディション番組参加経験者ら強者が集うが、スキル以外の熱意や想いにも注目してみたい。

(コクハク編集部)

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