趣里、いったん脇役を挟んで正解!フジ月10「モンスター」コンビは父親の「相棒」を追い抜く勢い
「何と言っても趣里さんの演技が抜群で、小悪魔的な表情には見入ってしまいました。昨年のNHK朝ドラ『ブギウギ』のスズ子とはまったくの別人です。関西弁でまくしたて歌って踊る。スズ子はなかなかにインパクトのある役柄で、誰にでもできるものではなかった。それだけに、朝ドラの後はどんな役を演じるかは大きな課題だったかと思われます」
確かに半年という長い期間、同じ役を演じる「朝ドラのヒロイン」が、終了後に他局でドラマ出演する際は大きな注目を浴びる。ややもすると《朝ドラのイメージが壊れた》《これじゃない》なんて批判的な声も飛び交いがちだ。
「趣里さんは、朝ドラ後にいったん夏ドラマ『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)を挟んだのが成功だったな、と。看護師の猫田役は、すでに同作のシーズン1で演じていた役ですから、視聴者もすんなり“猫ちゃん”として受け入れることができた。猫ちゃんを挟むことで、『ブギウギ』ロスも薄れてスズ子のイメージがいい感じで中和してきたところでの“モンスター弁護士”。これまたインパクトがある役ですから、もはやスズ子と比較する人はいないでしょう」(前出の山下真夏氏)