著者のコラム一覧
有田芳生衆議院議員

1952年2月生まれ。立命館大卒。出版社勤務を経てフリージャーナリストに。霊感商法、統一教会批判、オウム事件報道で名を馳せる。2010年の参院選で民主党から比例候補で出馬し初当選。24年の衆院選では東京24区から自民党の萩生田光一に挑んだが惜敗、比例復活した。「歌屋 都はるみ」(講談社)、「私の家は山の向こう テレサ・テン十年目の真実」(文芸春秋)、「誰も書かなかった統一教会」(集英社新書)など著書多数。

(1)「あなたの人生を書きたい」と伝えると、テレサは「中国と闘う」と宣言した

公開日: 更新日:

「私のこれからの人生は中国と闘うことです」

 この時は真意をはかりかねて驚いたが、その後、取材をすすめるにつれ、テレサの並々ならぬ決意を理解できるようになった。そのテレサが亡くなったというのは本当なのか。TBSに到着するや、報道フロアに向かった。海外担当の記者に聞くと「映像もある」という。見せてもらうと、そこには横たわったテレサがいた。遺体を公共の放送にのせるのは人権問題だと思ったが、これは現地の映像でタイのチェンマイ警察の判断なのだろう。現実を認めないわけにはいかなかった。

 この年、3月22日にオウム真理教への強制捜査が入ると、テレビも新聞、週刊誌もオウム報道一色に染まった。「今週の羽賀研二」といったコーナーまであったワイドショーからも芸能ものは姿を消した。それでもテレサ・テンの若すぎる死は、取り上げられた。日本でも多くのテレサファンがいたからだ。カラオケの演歌部門では、常にベストテンに入り、死後の1年間にも「つぐない」は約300万回も歌われた。8000人ほどが日本のどこかで毎日この曲を歌っていたことになる。そのほかにも「時の流れに身をまかせ」「別れの予感」「愛人」などヒット曲が多かったので、日本全国で彼女の曲を歌う人がいた。その人気は今もすさまじく、業務用カラオケ通信の「JOYSOUND」によると2024年の「演歌・歌謡曲ランキング」でテレサの「時の流れ──」は2位、「つぐない」は4位、「別れの予感」が20位だ。

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