著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<2>「早貴容疑者逮捕」の報に言いようのない興奮状態に包まれた

公開日: 更新日:

「それは分かりませんけれど、NHKは数十人態勢で対応しているようです」

「あそこは金持ちだからねえ」

 電話を切って念のために他の事情通にも確認をすることにした。するとXデーはどうやら4月27日ではないか? という情報も入ってきた。警察庁からのネタでNHKの東京チームが動いているらしい。

 ゴールデンウイーク間近なのにXデーがあるのか疑問である。警察という組織は突発事件は除いてGW前やお盆、そして年末年始には動かないのが定説であるから、この時期に? という疑問のほうが大きかった。

 なにしろ18年5月24日に殺害されてから3年近くも経っているから、わざわざGW前に逮捕する必然性もないだろうと思っていたのだ。

 週刊誌はGW対応シフトになっているので、「週刊文春」も「週刊新潮」も28日の発売予定になっている。とすれば、締め切りは26日であるからXデーに触れるのは非常に難しいと私は計算をしていた。


 常日頃私が記事を書いている「FRIDAY」はすでにGW休みに入っていたので、次は連休後の5月7日発売予定だったからジタバタしてもしょうがない。

 警察情報に昔から強いといわれている「週刊新潮」はXデーを踏まえて記事を準備したと耳にした。そして「週刊文春」もそれを察知したように記事を書いたという情報も入っていた。(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド