500万人が悩む「便失禁」 保険で症状を改善できる

公開日: 更新日:

 ところが今年4月、新たな治療法が保険適用になった。「仙骨神経刺激療法」だ。排便に関する神経に持続的に電気刺激を与え、便失禁の症状を改善する。欧米では20年ほど前から行われてきた。

「体外からの電気刺激を一定期間行って、十分な治療効果が見られたら、心臓ペースメーカーのような装置をおしりに埋め込み、治療を継続します。便失禁の症状が完全になくなる治療ではありませんが、日本で行われた臨床試験で、仙骨神経刺激療法開始後、6カ月で、1週間の便失禁の回数が半分以下に減少した患者さんが約8割いました」

 山名部長は「仙骨神経刺激療法は画期的な治療法ですが、そこまでやらなくても、専門医の治療を受けて便失禁が改善される方はかなりいます。何年、何十年とひとりで悩んでいる人もいます。とにかく、病院を受診してほしい」と言う。

 茶色いシミに怯えずに済む日がやってくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”