【心臓病】30年間に3度発症「何度も経験して言えることは“緊急事態でも慌てるな”です」
年に3、4回という循環器科の定期検診を欠かすことはなく、血栓予防薬、バイアスピリンなど約20種類にも及ぶ医薬品を毎日、服用してきたという。
狭心症発症から30年を経た3年前の6月、再び心臓に異変が。
岡山出張で早朝、羽田空港のロビーに着いた時、心臓付近に激痛が走った。
「担当医からいろいろとアドバイスを受けていたものですから、症状に結びつく病気の知識がありました。これは『心筋梗塞』だと直感しましたね。自動販売機ですぐ水を求め、濡らしたハンカチで胸を押さえながら、3時間ほど長椅子に座っていたのです」
症状が少し落ち着いた後、タクシーで「日本大学駿河台病院」に行き、そのまま緊急入院。冠動脈の狭窄部に「ステント」(金属製の筒)を留置する手術を受けたという。
8月に退院して仕事に復帰したが、それから4カ月後の12月、生死をさまようことになる。3度目の経験だった。大阪出張からの帰り、東京駅に着いて間もなく、ホームで呼吸困難に陥った。今度は「心不全」である。