パンツがきつくなったら注意 急にせり出たお腹に潜む重大病

公開日: 更新日:

■短期間の体重増が危ない

 そのひとつががんだ。がんが進行すると、お腹にがん細胞が散らばるように広がり、がん性腹膜炎を起こすことがある。

「消化器系や婦人科系の末期がんに多く見られる症状で、がん性腹膜炎になると、お腹の臓器と臓器の間に腹水がたまります」(松尾院長)

 その量は数リットルから十数リットルに及ぶ。お腹がぽっこり出て息苦しくなり、胃が圧迫されて食欲が落ちることもある。

「末期がんといっても、中野さんのように膨満感以外、特段の痛みなどの自覚症状がなく腹水がたまり、それががん発見につながるケースもあります」(松尾院長)

 心臓のポンプとしての機能に障害が出て、血液を十分送り出したり、戻ってきた血液をスムーズに取り込めなくなる状態を心不全という。この場合も腹水がたまる。都内の循環器科医師が言う。

「心不全は心筋梗塞や心臓弁膜症、高血圧などあらゆる心臓病で起きる症状です。心不全で腹水が見られるのは、右心室の機能が衰える右心不全の時で、静脈がうっ血し、全身に血がたまります。血液の巡りが悪くなるため栄養が行き届かず、疲れや脱力感があり、手足が冷たくなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853