叶美香は咳止め薬で 急性アナフィラキシーショックの恐怖
「急性アナフィラキシーショック」という病名を初めて聞いた人も多いだろう。
先日、叶姉妹の叶美香がこの病気で緊急入院して話題になった。医師に処方された咳止め薬を飲んだところ、その中にショック症状を引き起こす成分が含まれていたという。
アナフィラキシーショックは体質に合わないものが体内に入ってきたときに引き起こすアレルギー症状のこと。そばアレルギーやスズメバチに刺されてショック死するのもこのアナフィラキシーショックだが、一番多いのが叶美香のように薬を服用して発症するケースだ。医薬情報研究所「エス・アイ・シー」医薬情報責任者で薬剤師の堀美智子氏に解説してもらった。
■防ぎようがない? アナフィラキシーのワナとは
「自分に合わない異物が体内に入ると、人間の体は抗体をつくろうという作用が過剰に活発化して敵を攻撃します。その結果、体調が悪化するのがアナフィラキシーショックです。インフルエンザや感冒、結核などの感染症にかかっているときに特に症状が出やすく、放っておくと呼吸困難で苦しみ、死に陥ることも少なくありません。医薬品には数多くの成分が入っていますが、この病気の怖いところは自分がどの薬のどの成分と相性が悪いかが分からないこと。そういう意味で誰もが直面し得る病気なのです」