子供には“稼ぐ力” 「ナイトコンタクト」で裸眼視力アップ

公開日: 更新日:

 その答えとなるのが「オルソケラトロジー」だ。特殊なコンタクトレンズを装着して角膜の角度を変え、近視を矯正する。一定の装着時間が必要なため、就寝時に使われることが多く、別名「ナイトコンタクト」と呼ばれている。

■0.03程度が1.5に回復した例も

 眼科専門医で「清澤眼科医院」(東京・江東区)の清澤源弘院長が言う。

「レーシック手術と違って、レンズ装着をやめればすぐに元に戻せるのがメリットです。軽度から中程度の近視を対象にしているため、強度近視には対応できませんが、最近は強度近視でも効果がある最新レンズを使った方法も登場しています」

 その効果は抜群で、0.03程度だった裸眼視力が1.5に回復した例なども報告されている。

 ただし、小児に対するオルソケラトロジーはあくまでも医師の裁量権の範囲で行う自由診療の治療だ。そのため現状では眼科医以外の医師や眼科医であってもハードコンタクトレンズをほとんど扱ったことのない医師が治療するケースもある。そうなると、角膜に傷がつき、重い感染症を患う危険もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド