著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

急性心筋梗塞死亡率 東海では三重県が全国平均より2割高い

公開日: 更新日:

 東海三県(愛知県・岐阜県・三重県)は、急性心筋梗塞で亡くなるリスクがさほど高くありません。とくに愛知県は全国平均よりも低めになっています。域内の急性心筋梗塞の標準化死亡リスク(男性)ワースト10とベスト10を〈別表〉にまとめました。標準化死亡リスクは年によって変動しますが、数字は2008~12年の5年間の平均値です。また町村は人口が少なく、誤差が大きいため除いています。

 ワースト10の多くが、三重県中部や南部の自治体で占められています。三重県全体の数字は118.3。全国平均と比べて約2割、急性心筋梗塞で亡くなるリスクが高いことを意味しています。しかし四日市市や鈴鹿市など、北部の自治体の数字は100を切っています。これは、名古屋に通勤する人が多いからかもしれません。仕事中に心筋梗塞に襲われても、市内に大病院が揃っているため、救命率が高くなるからです。

 一方、津市より南は、数字がかなり悪くなっています。名古屋まで通勤するには遠すぎるうえに、有力病院が少ないことが最大の要因と思われます。

■南部ほど高くなる

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 2

    離職後、定年後は何をしたい? 第2位「まだ考えていない」…では第1位は?

  3. 3

    悠仁さま「進学に向けた勉学の大切な時期」でも続く秋篠宮家と宮内庁の軋轢

  4. 4

    旧ジャニーズ自社タレントの誹謗中傷に通報窓口設置も…「当事者の会」見て見ぬふりの“二枚舌”

  5. 5

    もはや任意じゃなくて強制…12月2日のマイナ保険証一本化に向けて強まる国民への包囲網

  1. 6

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  2. 7

    厚労省が職員9万人を対象に「マイナ保険証アンケート」の愚策…エグすぎる質問事項の“大きなお世話”

  3. 8

    “終わった説”から大逆襲!巨人・菅野智之「最後の全盛期」を手繰り寄せる意外な要因とは

  4. 9

    機内食の猛クレームで通路で土下座をさせられました

  5. 10

    初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人