共働き家庭は要注意 老親の「孫離れうつ」をどう防ぐか
孫離れうつの予防は、とにかく孫の世話だけにのめり込まないこと。自分の趣味や他者との交流の時間を増やして、孫がいなくなっても孤独にならない生活スタイルを維持しておくことが大切になるという。
「80代くらいになると、だんだん体力的に遠出ができなくなって他人との交流が少なくなり、孤独になる人が多い。ですから隣近所など、60代くらいから自分の住んでいる地域での交流を少しずつつくって、大事にしてもらいたいと思います」
老年期うつ病は、周囲から見ても認知症なのか、うつ病なのか分かりにくい。しかし、認知症では「抑うつ気分」はあまり強くなく、自分の能力低下をとりつくろう(認めない)傾向がある。記憶障害を強く自覚するようなら、うつ病の可能性が高いという。
次の症状があるようなら受診した方がいい。
①何をやっても楽しくない
②食欲がなく、体重が減る
③眠れない(高齢者では朝早く起きてしまう睡眠障害が多い)
■認知症リスクが2倍に