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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

ホウレンソウの葉で心臓の再生医療 米大学の試みが話題に

公開日: 更新日:

 ホウレンソウの葉を使って人の心臓を構築するという驚くべき試みが、マサチューセッツ州のワーセスター工科大学により「バイオマテリアル・ジャーナル」に発表されました。

 ランチタイムに研究者たちが皿の上のホウレンソウを見て気づいたのは、ホウレンソウの葉脈は心臓の血管によく似ているということです。そこで彼らは、ある実験を試みました。

 ホウレンソウの葉の細胞を葉脈だけ残して洗剤で洗い落としたのです。すると葉は透明になり、残ったのはセルロース(細胞壁)と葉脈の筋だけ。そこで哺乳類の細胞と相性がいいことで知られるセルロースの基質を、人間の心臓の細胞で埋めてみると、驚くべきことに細胞は葉脈の間に凝集し、5日後には脈打ち始め、最長で2週間動き続けたといいます。

 再生医療の世界では、細胞を3Dプリンティングして移植用臓器を作るバイオプリンティングなど、さまざまな方法で移植用の臓器を作る試みが続いています。しかし、その中で心臓は最も難しいといわれているのです。

 特に血液を運ぶ、分厚い筋肉の壁を構築するのが最大の壁です。この実験では、ホウレンソウの葉を何層にも重ね合わせることで、厚みのある構造を作れるのでは、という発想も生まれたそうです。

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