漫画家・東海林さだお氏 肝細胞がんと闘い辿り着いた境地

公開日: 更新日:

 また、ぼくの手術は難易度をABCとした場合、「Bに近いAである」とも聞き、「どのくらいAに近いんだろう? AとBとの距離感は?」と疑問は湧いたものの少し安心しました。

■入院生活で気づいたこと「孫の手は必要」「ペットボトルが開けられない」

 そこから42日間の入院生活が始まりました。といっても、特に派手なことがあるわけでもなく、淡々と粛々とスケジュールをこなしていくという感じでした。

 まずは手術。日程を聞いても、家族も医者も何も言いませんでしたが、手術は11月13日の金曜日でした。病室で手術着に着替え、手術室には歩いて向かいました。当然といえば当然ですが、ノーパンです。人前でノーパンで歩くのはヘンな気分だなぁと思いましたが、これから大手術を控えている身。それを気にしても仕方がありません。

 名前を呼ばれ、手術室に入り、脊髄から全身麻酔を行いました。とても痛いと聞いていたのでビクビクしていたのですが、そうでもない。「これは今後、全身麻酔をする人に教えてあげなければ」と思っているうちに意識は途切れ、きっかり4時間後に目が覚めました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる