治らない喘息に新治療 気管支サーモプラスティの実力とは

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 同大の場合、喘息発作予防のステロイド内服薬の投与を行いながら治療の前日に入院。全身状態が安定していることを確認する。

 翌日の治療では、全身麻酔下で口から気管支鏡を挿入。気管支鏡の先端から治療用のプローブを気管支内に進めていく。プローブの先端は4つのワイヤに分かれ、それらを気管支の内側に当てて高周波電流を流し、65度で10秒間加熱する。

 1カ所終了すれば、5ミリ手前に気管支鏡を動かして治療を進めていく。平均で下葉は左右各約50カ所、上葉は左右合計70カ所を加熱する。

■ステロイドの内服薬をやめられる人も

 注意しなければならないのが、治療後、大半の症例で喘息が一時的に悪化する点だ。そのため、喘息の悪化に備えて対処する。

「悪化の程度はさまざまで、ほとんど変化がない人もいれば、酸素吸入が数日間必要になるような人もいます。肺機能が治療前の8割程度に回復するのを待ち、退院となります。1回の入院期間は当院では1週間前後です」

 気管支サーモプラスティの治療方法は全国どこも同じであるものの、治療の流れは病院によって異なる。

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