望まぬ妊娠防ぐ緊急避妊薬 日本で普及が遅れる複合事情

公開日: 更新日:

 事件に巻き込まれなくても、若気の至りでうっかり……という状況もなくはないだろう。セックスをした過去を消すことはできないが、望まない妊娠に伴う暗い未来は回避する。緊急避妊薬は、そんな一面も併せ持っているという。だからこそ薬局で手軽に入手できることが重要だが、現状はそうなっていない。

「昨年の国会に、緊急避妊薬を薬局で販売(スイッチOTC)できるようにする提言を提出しましたが、破棄されました。その根拠がまったく非科学的で、そもそも議論したメンバーは医師とはいっても非専門家ばかりでした。どう考えても、結論ありきのミスリードです」(堀美智子氏)

 薬局での販売を認めると、薬の乱用が進むというのが提言が破棄された理由だが、緊急避妊薬が普及する欧米ではそんなことがない。安倍政権は考え直した方がよさそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に