胆管がん<2>手が付けられず2時間で手術終了と3日後に知り
胆管は、肝臓から十二指腸までの、肝臓で作られた消化液の通り道。胆管がんは、胆管内側の表面を覆う粘膜に発生する悪性腫瘍だ。
同がんの自覚症状は、西口さんが経験したような、1つは目の白い部分などが黄色くなる「黄疸」である。
2つ目は、これも西口さんが経験した便が白っぽいクリーム色になる。胆管ががんによって狭められ、胆汁が腸内に流れてこなくなることから、便の色が白っぽくなるのだ。
このほか、胆管がんの症状に体重減少、発熱、かゆみ、食欲不振、倦怠感などがある。告知を受ける半年前ほどから西口さんに、「胆管がん」特有のシグナルが、相次ぎ発信されていたのだ。
「全国胆道がん登録調査報告=1988~97」(日本胆道外科研究会)によると、「胆管がん」の手術での5年生存率は、26%である。
西口さんは診察室で担当医師から、今後の治療について説明を受けた。手術の後に抗がん剤治療というスケジュールだが、「難しい手術ですから、おそらくは12時間くらいかかるでしょう」と、予告された。