子宮体がん手術翌年に世界一 矢澤亜希子さん語る壮絶治療

公開日: 更新日:

 手術のことも場合分けで考えてみました。最悪は「死」。ただ、その中にも「何もしないで死ぬ」のと、「手術をしたけれど死ぬ」という2パターンがある。どちらがより最悪かと考えました。その結果、後になって「死にたくない」と思ったとき、前者だったら何もしなかったことを後悔するだろうと思ったのです。

 主人はこんなことを言ってくれました。「死ぬ選択はいつでもできる。でも、手術という選択は今しかできない。先のことは手術をしてから考えても遅くないんじゃないか」と。それは間違っていませんでした。でも、想像以上に手術がつらかったので後悔したのも、また事実です(笑い)。

■手術の翌年に世界チャンピオンに

 子宮からリンパ節まで取ったので、お腹には縦に30センチほどの傷痕があります。手術した日の夜は激痛で麻酔から目覚めました。痛み止めを追加してもらいたかったのですが、痛過ぎてナースコールも押せなかったのです。そんな痛みにも1週間ほどで慣れてきて、術後2週間後からは抗がん剤治療が始まりました。それがまた激痛で……。投与は月1回ですが、そのたびに10日間ぐらいは体中に画びょうが刺さっているような痛みと、時々ナイフで刺されるような激痛があるんです。激痛が引いてもしびれが常にあり、まともには歩けません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」